其の二十二 篠ノ井の廃線跡

 突然こんな標識を見つけました。



 「廃線敷遊歩道」

 これは行ってみなければ。



 ここは信州の篠ノ井線、明科駅を過ぎたところ。
 篠ノ井線は中央線と信越線の間を結ぶので、高速道路で言えば中央道と上信越道を結ぶ長野道にあたる。明科から西条の間は国道も403号線という、酷道とは言えぬが幹線では無い道が通っている。
 この区間は山間を走るので時間がかかっていたため、新線に切り替わっている。その跡を整備したのがこの遊歩道です。



 明科側から歩いてみます。全線13kmほどある中、6kmほど歩けるようですが、車両でワープしながら主要なところを歩いてみます。



 すぐにあるのが三五山トンネル。中へ入れます。



 中はシートで保護されていますが、現役当時からモルタル吹きつけが施されていたようで、剥がれ落ちる様子。



 抜けられる古いトンネルって結構貴重なんですよ。
 道路のトンネルだと、いろいろな問題があって通行止め(というか物理的に通れなくする)ことが多くなっている。使わないとどんどん劣化していくもの。これとていつまで通れるか。



 電線の残骸も残されたまま。
 撤去しなかったから今こうして遺構として整備できたのでもある。



 トンネルを抜けたこの雰囲気が好き。

 線路があればなお良いのだけど。

 また、これが林道ならテンション上がるよね。



 おっと、踏切です。



 レールも埋まってるし。廃踏切なのに遮断器が?



 よく見ると遮断器の竿がファイバーだよ・・・
 H26、とあるので、整備したときに設置したもので当時ものではないのですね。



 犬釘やレールの切れ端もこれはオブジェなのかな?



 またトンネルです。トンネル多いです。しかも狭いです。
 だからいっそ長いトンネルでバイパスしてしまえ、ということで新線になった形。



 トンネル内のレンガが黒くなっているのは煤だよね。



 道路からはあまりはっきりと路線が見えません。
 線路跡からはわりと道路が見えます。木々との距離感のため、写真に収めるのが難しい。



 昔の信号場です。
 需要が小さく駅になることはなかった。特例で客扱いしたことがあるらしく、国鉄もあるていど融通は利いたんだな。

 信号場があるのは行き違い出来る様にして、列車の本数を増やすため。スイッチバックで列車を待避させて流す方式。



 こっちから来て・・・



こっちへ行くわけね。



 これがスイッチバックの跡か。
 ちょっと想像力が追いつかずに当時の姿が浮かばない・・・



 塗りつぶされたところは「日本国有」か。
 あくまで線路跡を散策することにとどめ、周辺の林内に入ることはタブーです。



 走れそうなんだけどね。走っちゃいけないね。
 ゆっくり歩いて昔を偲んで見ましょう。廃線跡ではあるけれど、なくなった路線では無く付け替えで生きている路線だから寂しい気持ちは待たなくて良いので。

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